ステークホルダーとの環境配慮への取組み
グリーンリースの導入
本投資法人は、2022年11月末時点で、ポートフォリオ全体(延床面積ベース)の7.9%でグリーンリース契約を締結しています。新宿マインズタワーで、テナントと協働して、LED照明器具の導入推進やエネルギー削減に取り組んでいます。
サステナビリティガイドの配布
本投資法人は、保有する物件のテナントや入居者に対して、2023年から「サステナビリティ ガイド」の配布や掲示を行っています。本資産運用会社のサステナビリティ方針や手軽に実践 できる具体的なサステナビリティの取組事例等を掲載し、地球温暖化対策やSDGs達成に向けた啓発活動を行っています。
サプライチェーンマネジメント
本投資法⼈は、サプライチェーンにおける環境・社会分野の取組みを推進するため、「サステナブル調達ポリシー」を設定しています。プロパティ・マネージャー(以下、「PM会社」といいます。)やサプライヤー等の新規取引先選定や、既存取引先に対する評価基準には施設運営管理業務、賃貸運営管理業務、リーシング業務等に加えて、サステナビリティに関する取組み状況等も含めており、環境・社会分野の取組みへの理解と協⼒を要請しています。
テナントを通じた省エネへの取組み
テナントに向けた取組みとして、保有物件において、エネルギー消費量削減の啓蒙活動を行っています。一部保有物件では、EVホール等の共用部にデジタルサイネージを設置し、エネルギー消費量を表示しています。また、新宿マインズタワーでは、各テナントに対して、ウェブサイトを利用した電気使用量の見える化を実施しています。

(Daiwa銀座ビル)

(新宿マインズタワー)
都市開発・都市再生
本投資法人は、開発⽤地を取得し、オフィスビルを開発する都市開発事業を⾏っており、事例として、「日本橋馬喰町一丁目プロジェクト」(2022年11⽉竣⼯済)と「神田須田町二丁目開発プロジェクト」(2024年6月竣工予定)があります。いずれも、複数の老朽化建物を1棟のビルに建替え、地域の防災機能の強化に貢献しています。「日本橋馬喰町一丁目プロジェクト」では、オフィスのみならず低層部に店舗を設けた複合用途として整備し、地域 の活性化に貢献しています。「神田須田町二丁目開発プロジェクト」では、公開された緑地スペースの設置等、環境に配慮しながら、都市開発・都市再⽣に取り組んでいます。

(現Daiwa日本橋馬喰町ビル)

(Daiwa秋葉原(計画))
複合/多用途物件への投資
本投資法人は、複合用途の物件(ex.新宿マインズタワー、E・スペースタワー等)を保有しています。コンビニや飲食店舗等の商業施設、クリニック等の医療施設等を併設しており、複合用途物件への投資を通じて、オフィス ワーカーや近隣住民の生活利便性向上や地域コミュニティの活性化に貢献しています。
物件取得時における環境リスク評価
本投資法人は、不動産取得にあたり、現地調査や売主からの開示資料に加えて不動産鑑定 評価書、エンジニアリング・レポート等を取得し、建物内有害物質含有状況、土壌汚染状況等に係る調整を実施しています。
未開発用地に関するコミットメント
本投資法人は、開発行為が対象用地及び周辺の自然環境や生態系に影響を及ぼすこと等を考慮し、各開発プロジェクトにおいて、原則として環境認証の取得が可能な建物を目指しています。「日本橋馬喰町一丁目開発プロジェクト」では、2022年11月にBELS認証で3スターを取得しており、「神田須田町二丁目開発プロジェクト」では一次消費エネルギー量が従来の建物と比較して60%以下と、テナントの光熱費負担が少ない省エネ性能に優れた設計を採用しており、本投資法人初となる「ZEB Oriented」取得を目指しています。